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革製スコアカードホルダーといっても素材はいろいろ
一般に売られているスコアカードホルダーのほとんどはビニール(合成皮革)製で安価なものが多いですが、ここでは革製のスコアカードホルダーについてスコアカードホルダーの機能や素材を解説し、スコアカードホルダー選びのポイントを解説します。
スコアカードホルダーに使われる革の種類
牛革
一般に革製品で一番使われる革は牛革です。
牛革にもいろいろ種類があり、代表的なのがヌメ革です。
ヌメ革は植物性のタンニンで鞣した革で、日本製では栃木レザーや姫路レザーが有名です。
外国製ではヨーロッパ産やアメリカ産のヌメ革が多く輸入されています。
ヌメ革の特徴として、使用しているうちにその人の使い方に形に徐々に変形していき、日光に当てることで艶が出てきます。
ヌメ革が好きな人たちは、この経年変化を「育てる」と言ったりします。
丈夫で比較的硬いヌメ革ですが、水に弱く濡れるとシミになったりします。
また鞣すのに時間と手間がかかるので、どうしても高価になりがちです。
ヌメ革の他に植物タンニン以外で鞣したものがあります。
俗にクロム鞣しと言われる革です。
牛革製品でヌメ革とうたっていなければほとんどがこのクロム鞣しの革です。
こちらは柔らかく柔軟性がある革ですが、経年変化が少なく鞣す手間も時間も少ないのでヌメ革より安価です。
牛以外の革
その他でよく知られているのがコードバン、馬の尻の部分の高級革です。
財布や靴によく使われます。
その他では豚革、クロコダイルなどのワニ革やオーストリッチ(ダチョウ革)、ヘビ革、トカゲ革、山羊革、羊革、変わったところだとカエル革や象革もあります。
価格や入手方法、安定供給、使いやすさを考慮するとやはり牛革に落ち着きます。
スコアカードホルダーのサイズ
スコアカードホルダーの使い勝手を決める1つがスコアカードホルダーの大きさです。
ゴルフ場によってスコアカードの大きさはまちまちで、小さいスコアカードに合わせスコアカードホルダーを購入してしまうと、大きいスコアカードが入らなくなってしまいます。
大きめのものを選ぶことをおすすめしますが、大きければ良いわけでありません。
その大きさの基準はパンツの後ろポケットに入ることです。
よくゴルフ中継を見ていると、ラウンド中にプロゴルファーが手帳なようなものを見ていることがあります。
あれはヤーテージブックと言って、ゴルフコースのハザードまでの距離やグリーンの傾斜などが書いてあるものです。
ラウンド中、プロゴルファーはパンツの後ろポケットからサッと取り出し、サッと仕舞います。
そのことから考えて、スコアカードホルダーもパンツの後ろポケットに仕舞うのが効率いいので、ポケットに難なく収まる大きさが良いわけです。
スコアカードホルダーの要求される機能
では、スコアカードホルダーはスコアカードだけを収納できればいいのでしょうか?
ポケットの数は多いほうがいい
ラウンド前に前回の反省点や気を付けないといけない点、今日はこんな風にラウンドするぞと決めていても、いざプレーになると忘れてしまって、前回のミスを繰り返したりして悔しい思いをしていませんか?
そんな事にならないようにラウンド前にミス時の対処やショットが乱れたときの修正方法、注意点などを書いたメモを用意して、スコアカードホルダーに入れておきます。
そうすればスコアカードホルダーを開いた際には必ず目に入るので忘れることもありません。
ワタシはこんなラウンドメモを作ってスコアカードホルダーに入れてます。
他にもラウンド中に気づいた事や気になることをメモするメモ用紙を入れておくのもいいかもしれません。
横開きか縦開きか
ゴルフ場のスコアカードホルダーや市販のスコアカードホルダーは横開きが多いですが、やはり縦開きのほうが使いやすいです。
それは縦開きのほうがパンツの後ろポケットに入れるときに引っかかりにくいからです。
利き手も横開きほど関係ありませんし。
スコアカードホルダーの硬さ
もうひとつ、スコアカードホルダーの使いやすさのポイントが硬さです。
ゴルフ場のロッカーキー付きのスコアカードホルダーはフニャフニャで使いにくくありませんか?
スコアカード自体は厚紙で多少の硬さがあるものの、あのフニャフニャなスコアカードホルダーだと手で支えないとうまく書けないですよね?
やはりスコアカードホルダーは適度な硬さが無いと書きにくいのです。
コラム:スコアカードホルダーは手縫いかミシン縫いか
縫い方の違い
まず、手縫いとミシン縫いの縫い方の違いを比べてみましょう。
上が手縫い、下がミシン縫いの糸の通り方です。
手縫いでは糸が表面と裏面、交互に通って縫われます。
ミシン縫いでは下糸と上糸が絡まるように縫われています。
この縫われ方の違いで、ミシン縫いは糸が切れるとどんどんほつれていきますが、手縫いでは糸が切れても簡単にはほつれては行きません。
したがって、手縫いのほうが丈夫と言われています。
手縫いとミシン縫いのメリット、デメリット
手縫いのメリットは何といっても丈夫な縫製ができることです。
また、修理がしやすいのもメリットでしょう。
ただ、デメリットとしては縫製に極端に手間がかかるために製品が高価になりがちです。
今でも丈夫さが必要なランドセルの一部やエルメスのバッグなどは手縫いだそうです。
ミシン縫いのメリットは、その生産性の高さです。
手縫いで1時間かかるところを、ミシン縫いならものの5分で終わってしまいます。
まとめると手縫いは丈夫だが高価、ミシン縫いは安いがそれ程丈夫ではない。
スコアカードホルダーならどちらでも大丈夫ですが、手縫いになるとそれだけ高価になってしまいます。
そんなワタシが考えた革製スコアカードホルダー
ゴルフを始めた当初からラウンドの記録を取り、色々なスコアカードホルダーを購入、自作してきた私が考えたスコアカードホルダーがこれです。
水に強いセミアニリン仕上げの牛革を素材に、後ろポケットに入る大きさ、記入しやすい適度な硬さの芯を入れて手縫いで作りました。
スコアカードのサイズも大きいものから小さいものまで対応できるように考えてあります。
また、ラウンドの記録を取れるラウンドログカードもぴったり入るように作りました。
ラウンドログカードはこちらからダウンロードすることができます。
革製スコアカードホルダーの詳細はこちらをご覧ください。
コラム:革は副産物
実はこれらの動物の革はほとんどが副産物ってことを知っていました?
今は革を取るために動物を殺したりはしてないんですね。
それこそ昔は毛皮を取るためだけに、というのはありましたが。
私たちが日常、食べている牛肉や豚肉をとった後に残った皮を有効利用して、手間をかけて鞣して革にするわけです。
だから、革には生きているときの傷や虫刺され痕などがあって品質が一定でないんです。
革を取ることが目的ではないので仕方ないことですね。