iPhone専用のスタビライザーのサイトだ。
スタビライザーとは動画を撮る際に手振れなどを押さえ、ブレの無い動画を撮る道具だ。
今までスタビライザーは大きくて高くて個人が気軽に買える物ではなかった。
そのスタビライザーが超小型になってiPhone専用のものをこれから開発するという。
当時iPhoneユーザーだった私は一目で欲しくなったのだ。
しかし、そのサイトはショッピングサイトではなく出資を募るクラウドファンディングのサイトだった。
商品はできていないので、みんな出資してくれたら、完成品を作って商品を届けるよって仕組みだ。
(上の説明は誤解を受けかねないから本当のクラウドファンディングの仕組みは調べてね)
クラウドファンディングサイト キャンプファイヤー
Contents
出資を決意!
スタビライザーが本体が欲しかった私は商品を受取れる最少額8,500円を出資することにしたのだ。
出資は簡単、クレジットカードを決済するだけ。
支援目標金額は500,000円だったのでそんな小額でできるのか?という疑問があったが、試作機も動いているようだしプロモーションのためのものかと思っていた。
これまでの経緯
2014/08/25 募集開始
2014/09/25 募集終了。支援総額2,522,567円目標金額の5倍もの資金を集める
2015/02/17 デリバリー時期を2月下旬から7月下旬に延期
2015/07/16 デリバリー時期が7月下旬が無理っぽいと延期
2015/11/09 プロジェクトを立ち上げたアドプラスが倒産、キズモンにプロジェクトを引き継ぎ
2015/12/21 3回目の試作が上がる(返金も責任もってやるよ)←イマココ
なぜ失敗したのか
倒産したアドプラスは以前にもキャンプファイヤーで資金を調達しリターンもしている。
http://camp-fire.jp/projects/view/650
この成功に気を良くしてスタビライザーでも完成できると踏んだのだろう。
しかし、成功したクリップレンズとスタビライザーの開発では雲泥の差がある。
費用も期間もである。
後からわかったんだが、実はこのプロジェクト、キックスターターでも資金を募っていて$63,000を集めるのに成功している。
甘い計画が300万円以上の資金を溶かしてしまったのだろうと容易に想像できる。
なぜ返金要請しなかったか
プロジェクトの途中、iPhone6 Pulsへの非対応やデリバリー時期の延期のタイミングで希望者には返金するとの知らせがあった。
まぁ、たいした額ではないし、製品が完成したらやっぱり欲しいのでこのまま見守ることにした。
開発とはそんなもの
新製品開発はそんなに上手く行かない。
当たり前だ。ハードウェア、ソフトウェア・・なんでもそう。
開発費用は足りなくなるし、開発期間も2倍かかるのは当たり前だし。
クラウドファンディングでは金は集めたが完成しないなんて失敗事例がいくつもある。
あなたがクラウドファンディングで出資するならそれなりのリスクは覚悟で。